やっとお手紙を書く時間が出来ました。
去る8月26日東京帝国ホテルにて石井好子さんのお別れの
会に出席いたしました。
「あなたを東京のパリ祭に出したいのよ!」と10年前にコンサートの楽屋入りで
ご一緒になった石井好子先生から、思わぬお言葉をいただき・・・そのお言葉だけで嬉しく思って
おりました。そして、東京NHKホールでのパリ祭に出演させていただき今年で5年になりました。
「今年は絶対に歌います!」とおっしゃっていらした石井好子先生・・・・・
もう一度お会いできると信じていましたのに・・・
本当に残念でございます・・・・
今年5月末頃だったでしょうか・・・
石井好子先生より「私が使っていたアクセサリーです、よかったら使ってください」と
ステージ用のネックレス、イヤリング、ブレスレットを送ってくださいました。
年に3~4回しかお目にかかりませんのに、いつも、アドバイスや気にかけてくださり・・・
石井好子先生の気配りには感激の気持ちでいっぱいでございました。
また、ステージに関することには凛とした姿勢でのぞまれておりましたこと私は
学ばせていただきました。
私も、よい音楽を創るためには、妥協せず!!という気持ちで望んで参りたいと
思っております。
そして、もうお一人の恩師
今、私がこうしてシャンソン歌手として30年を迎えられますのも・・・・(8月31日に一周忌を
迎えられました)深緑夏代先生のお陰でございます。
宝塚歌劇団からの思い出は数えきれません!!
ステージに立つ者の心構え~礼儀、指導、そして音楽性まで私にとって本当に
多くの財産を残してくださいました。
コンサート後の打ち上げ・・・先輩たちと一緒に先生のお宅で朝6:00までステージの
話に時間を費やしたのが、つい最近のことのようです。
そのお話の中から、さまざまな宝物がぞくぞく出てくるのです。
せっかく勉強してきても練習ぎらい!やプロになったら練習しなくてよいと思ってる後輩も
多いです。プロだからこそいろいろなことを身に着けなくてはと、私は思いますが、
注意やアドバイスをお説教としか取れなかったり・・・文句を言うのは簡単です。
出来てなんぼの世界・・・・本当にもったいないと思います!!
いろいろなことを学べた私は、本当に幸せです。
先生方の教えを次に続く私たちが伝えていかなくては!と強い決意でおります。
石井好子先生、そして師匠 深緑夏代先生、
本当にお疲れさまでございました。
そしてありがとうございました。・・・・きっと今頃は楽しくワインを飲まれながら
語り合っていらっしゃることでしょう!・・・・・・・
                        風 かおる