長らくご無沙汰しておりました…

6月末~7月はパリ祭を中心とした流れで、めまぐるしく
時が流れました。
<歌うことが、辛い ではなく、歌うことがこんなに苦しい!>
こんな思いは初めてでした。

実は、その間・社長の(夫)難波克行が7月頭に検査を受け 
7月16日に初診で <癌:ステージ4 余命2~3カ月>と
宣告されました。
あまりにもいきなりで・・・え~~?
胃と食道のところにできて、リンパまでつながって、ずっと出血しており、手術ができなく
抗がん剤治療で11か月・・・と
その日から、主人は、死の恐怖から眠れない日々約1カ月・・・
抗がん剤に託してみようと、TS-1という薬を飲み始めて
3日目激痛が走る・・輸血が切れかかったころでした。
 
 (私が、金沢パリ祭に出発の朝:リハーサルはキャンセルさせていただき)
 救急車で病院へ(入院させてください!と言いましたが・・・
・・・大丈夫との判断で自宅に返されました。
私は、最終のサンダーバードで金沢へ…

金沢本番の朝、(私の予感的中)
息子からTEL 「救急車で連れて行く!」と・・・昨夜、少し脳梗塞を発症
私は、金沢の2回公演を経て、プロデューサーのご協力で
最終の列車で神戸の病院へ直行・・・
救急病棟で2日間、3日目に個室が空き移動。
でもそこからは、ほとんど眠れない日々22日間・・・
「どんな痛みで死ぬんだろう?」
「もっとお前たちと一緒にいたい!」
*気晴らしに、音楽を聴く・・・
*夜になると不安そうな顔に・・・眠れない・・
睡眠を導入剤を処方し、ふらふらはしても眠れない・・・
夜中じゅう車椅子で、病院の中をドライブ?何往復しただろう・・・
2人とも限界!眠い・・眠れない・・イライラがつのる・・・「頼む殺してくれ!」
あの強かった主人が・・・
*4月にレコーディングをしたCDを聴きながら、
2人してどれだけの涙を流したでしょう…
*8月13日が、主人の63歳の誕生日
外泊をさせていただき、お昼に主人の希望で、ポートピアホテルの中国レストランで
方成と3人で昼食~自宅へ~3時にケーキでお祝い。 主人も私も泣きました・・・

18日に、同じポートアイランドの専門病院に転院。
私たちの出会った場所<原点>がポートピアホテルでした。
主治医の先生が「とにかくお2人とも眠ってください。と・・・
今は、恐怖から解放され、穏やかに眠っています。
話しかけると、笑ってうなずきます・・・
だんだん、主人にしてあげることが無くなっていく・・・寂しい・・・
ブログやメールをする時間が出来てゆく・・・哀しい・・
あの眠れなかった22日間が、恋しい・・・生きているという時間でした。
あとどれだけの時間が私たちに残されてるのか分かりませんが
愛する主人のために精一杯時間を費やしたいと思います。

そのために、関係者の方々、各教室の生徒さんにはご迷惑をかけておりますが…
最初で最後の我がままを・・・ごめんなさい。

風かおる